MUCC「壊れたピアノとリビングデッド」の全曲レビュー

MUCC 壊れたピアノとリビングデッド 全曲レビュー 音楽

パソコン見過ぎて(目が)死~ん~だ♪青海ゆうきです。

 

MUCCの「壊れたピアノとリビングデッド」が発売されてもうすぐ一ヶ月が経とうとしている。

発売日当日に入手し絶対にレビューすると決めていたがきちんと聴き込んでから書くという信念だけは貫きたかったのでこんなに遅くなってしまった。

アルバム1枚全ての曲を100回以上はリピート再生したはずだ。

総評はまとめに書くので早速全曲レビューをしていきたいと思う。

 

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「壊れたピアノとリビングデッド」全曲レビュー

 

「壊れたピアノとリビングデッド」は「ホラー」「鍵盤」というコンセプトを持ったアルバムで、以前作られたボツになった曲たちが蘇る、というアイデアから新曲も加えて1つのアルバムになった。

コンセプトアルバムとしては「T.R.E.N.D.Y. -Paradise from 1997-」から約3年半ぶりで、前回のアルバム「脈拍」からは約2年ぶりの作品。

「カルマ」以前のアルバムではインストが収録されているものが多くムックのアルバムインストは良いものばかりだったので最近のアルバムにインストが収録されていないのが残念だったが今回はインストが収録されているので非常に喜ばしい。

発売前にも「壊れたピアノとリビングデッド」について書いているので良かったらこちらもどうぞ

「壊れたピアノとリビングデッド」MUCCの新アルバム発売前情報

 

壊れたピアノ(インスト)

 

ピアノのシンプルなメロディーが繰り返されピアノ以外の音がだんだんと加わっていき、ピアノの音も単音から和音になって、世界がだんだんと壊れていくように少しずつ不協和音へと変わっていく。

規則的に音がずれていくのとは別に所々わざと音を外しているので不安定さに拍車がかかっている。

 

サイコ

 

最高な曲で最高に残念な曲だ、と僕は思った。

イントロはムックらしいベースがガンガン鳴ったロックでAメロは初期ムックの曲を彷彿とさせる。

Bメロはとくに印象的で、ママは壊れて~からの2フレーズは頭から離れなくなる

「壊れたピアノとリビングデッド」というワードを聞くと必ずこのフレーズが思い起こさるほどだ。

ここまでメロディアスでムックらしい最高の曲だったのに、サビが非常に残念だった。

サビが悪いというのではなく、ここまでの流れでこのサビ!?という違和感がどうしても拭いきれなかった。

これが「五月雨」「空虚な部屋」「サル」のようにメロディアスな歌謡曲的哀愁ロックであったら間違いなく「サイコ」はムックの曲の中でも上位に食い込む曲になったに違いなかった。

ただコールアンドレスポンスはライブでは間違いなく盛り上がるだろう。

もしかしたら「サイコ」なだけにわざとこうした違和感を作ったのか?という疑念を抱きつつも真相はわからないので誰かインタビューしてほしいところだ。

 

アイリス

 

ヘビーなイントロからポエトリーディング。

今までこういうポエトリーリングが組み込まれた曲はなかったのではないだろうか。

その後ラップのようにメロディーラインがほとんど動かないBメロへ。

「リブラ」「狂乱狂唱~21st Century Baby~」「D・f・D(Dreamer from Darkness)」にも同じような部分があるが決定的に違うのは、サビにもほとんどメロディーがないということ。

ポエトリーディング(みたいなもの)→ラップ(韻をふんでいるわけではないので厳密には違う)→シャウトメインのサビ

というかなり変わった曲で表現力なしでは曲として成立しないなと思った。

 

ヴァンパイア

 

全体を通してピアノの音色がとても目立つ曲で、このコンセプトアルバムにピッタリなヴァンパイアの歌。

ジャズとロックを融合させたような曲調で、ムックお得意の哀愁ロックにピアノが合わさることでかなりオシャレな仕上がりになっている。

Bメロではブギウギのような反復フレーズでサビへの期待感が高まり、迎えるサビは中音域から高音へと一気に飛ぶ。

サカナクションやゲスの極み乙女。の曲によくあるあの感じだ。

 

一言で言えば上品。

化粧品のCMで流れてもおかしくないようなサビだ。

それでいてムックらしさも失っていない。

このアルバムで「ヴァンパイア」は一番人気の曲になるのではないだろうか。

 

in the shadows

 

とにかくサウンドが良い。「是空」の時のようなKORNから影響を受けたと思われるニューメタルな感じで途中のローファイ(わざと音質を落とす)もまた重厚感があって素敵だ。

シャウト部分も多いがサビでは壮大なメロディーラインとムックらしい闇を持った歌詞が心に響き渡る。

「時限爆弾」と同時期に作られライブではすでに披露されていた曲だが、こうしてCDになり聴くと改めて良い曲だなと思った。

 

積想

 

イントロはピアノから始まりこのピアノはミヤが演奏している。

ピアノとストリングスの音色が切ない雰囲気を出していて、まさに正統派バラード。

感想はジャズっぽいアレンジが用いられ、変拍子部分はスローバラードではなかなか難しい緊迫感をうまく表現しているなと感じた。

1音ずつ下がるフレーズに「long long time ago」という歌詞はエブリなんちゃらシングの曲を思い起こさせるが全く違う曲に仕上がっているのでご安心いただきたい。

 

百合と翼

 

ムックの昔の曲から聴いている人には、イントロだけでムックの曲だとわかる一曲。

「家路」「あやとり」「終着の鐘」などにも似たようなフレーズがイントロや間奏に使われていてこのフレーズを聴くと「あームックの曲だな」としみじみ感じる。

昔からのムックファンにはたまらない一曲であるし、この曲を聴いて良いと思った壊ピリで初めてムックを聴いた人には是非昔の曲も聴いてほしい。

 

カウントダウン

 

「フライト」「故に、摩天楼」「CLASSIC」「謡声」などの明るくアップテンポな曲の仲間。

アニメタイアップを意識して制作された曲というのも頷ける。

 

Living Dead

 

「壊れたピアノとリビングデッド」で僕がもっとも好きな曲。

発売前の記事でも「絶対これが一番好き。間違いない」と書いたがやはりそうなった。

「輝く世界」や「シャングリラ」の雰囲気に近く壮大で幻想的

この逹瑯のシャウトは本当に心にグサリグサリと刺さる。

 

リビングデッドは一般的にはゾンビのことだが、この曲を聴いていると「再生」という言葉のほうが合っているように思えた。

悲観的で絶望的な曲を多く生み出してきたムックが、「繋いで 未来へ」という歌詞を入れてくるだけでもう涙腺が崩壊しそうになる。

 

まとめ

 

アルバム発表から楽しみにしていた「壊れたピアノとリビングデッド」。発売前に試聴した時にはなかなか良いかもしれないと期待していたが、期待以上にこの一枚を楽しめた。

今までにはないポエトリーディングから始まる「アイリス」、ピアノアレンジが生かされたバラード系の「ヴァンパイア」「積想」、ライブで盛り上がるであろう「サイコ」「in the shadows」「カウントダウン」、昔からのファンが喜ぶ「百合と翼」「Living Dead」

と曲の構成的にもとてもバランスが取れていたと思う。

ムックをずっと追いかけてきた人には勿論だが、ムックを最近聴いていなかった人今まで聴いたことのない人にもおすすめできる一枚だ。

是非聴いてみてほしい。

 

 

【関連記事】→「MUCC」の絶望的なおすすめ曲5選。ムックと言えばこの曲!

 

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