
好きなものにはとことんこだわる派、どうも、病んでる人こと青海ゆうきです。
本と音楽の大好きな僕は、音楽を聴く道具にもそれなりのこだわりがある。
道具というのはイヤホン、ヘッドホン、スピーカーなどのオーディオ機器・周辺機だ。
とくにイヤホンは家でも外でも音楽を聴くための大事な相棒だからじっくり選んでから買う。
だが、高級イヤホンをばんばん買えるほどのお金はない!ということで今回は5000円前後で買えるおすすめの有線イヤホンを紹介する。
イヤホンは有線と無線(Bluetoothイヤホンとかワイヤレスイヤホンと呼ぶ)があるが、同じ値段で良い音をということになれば有線のほうが有利だ。
無線にも勿論良いところはたくさんあるのだが、これはまた別の記事で書くことにする。
イヤホン選びで気を付けること
イヤホン選びにおいて音質は勿論重要なんだが、これは数値で見てもわかりづらいし、音楽ジャンルごとに向き不向きがある。
高音質ランキングなどよく見かけるが、ランキング上位のほうが自分にとっても良いかどうかは別だ。
ぐ〇ナビで1位のお店の食べ物を100人が食べて100人全員が1位だとは思わないように統計は総合的な順位であり絶対的な指数ではない。
物を選ぶ時には自分の好みにどれぐらい近いかというのが一番重要だ。
重視する音域を把握する
自分がよく聴く音楽のジャンルは何かを考えてそれに合ったものを選ぶ、これが理想のイヤホンに出会える一番の近道その1だ。
例えばロックやクラブミュージックをよく聴く人は低音がよく鳴るもの、クラシックやインストゥルメンタルであれば高音が響くもの、という風にジャンルでどの音域を重視するかを選ぶ。
では高音ボーカルのロックだとどうなる?
→高音と言ってもオペラとかでない限り、中音域ぐらいなので低音~中音域が得意なイヤホンでOKだ。
その2はジャンルにこだわらずに、自分の好きなバランスを見極めること。
その1を否定するようなことだが、ロックが好きな人の中にも、低音が響きすぎるのは嫌いな人もいるし、音楽ジャンルの特性と自分の好みが必ず一致するわけではない。
レビューなどで、ロック好きにおすすめ!と書かれているイヤホンを複数試したけどいまいちピンとこない人はジャンルの特性と自分の好みのバランスが離れている可能性がある。
このタイプの人は自分の好きなバランスを探すしかない。
イコライザーがある音楽再生機やスマホで音楽を聴いている人は、イコライザーの設定を変えて同じ音楽で低音強めと高音強めのバージョンで聴き比べてみてほしい。
かなり大げさに変えて聴き比べるのがコツだ。
これで自分が低音強めが好みなのか、それとも高音強めが好みなのかがわかる。
どっちもぱっとしなかったら平均的にバランスが良いものが好きという可能性がある。
しかし、正直ここまでするのは面倒だ。
一番良いのは試聴すること。
ただし家電量販店では種類が限られているので、田舎の人は辛いところだ(僕も含め)
・イコライザーを使って自分の好みのバランスを探す
・近くにイヤホンを多く取り扱っているお店がある場合は試聴する
ストレート(I字)とL字プラグ
L字プラグは断線しにくい、という台詞を鵜呑みにしてないだろうか?
イヤホンはプラグとケーブルの接続部分が一番断線しやすい部分だ。
L字プラグはプラグに対して垂直にケーブルが伸びているから、横方向の力には強いのだが、縦方向の力には弱い。
例えばズボンのポケットにスマホを入れて音楽を聴く場合、L字プラグだと下の絵のようになる。
絵が下手で申し訳ないが、わかっていただけただろうか?
この状態だとL字プラグはかなり断線しやすい状態になっている。
ポケットに入れて音楽を聴く時にはストレートプラグのほうが断線しにくいということがわかる。
ベッドに転がって寝ながら音楽を聴く時にはL字プラグのほうが良いと言えるだろう。
よく断線してイヤホンをしょっちゅう壊す人はプラグの種類を考えたほうがいいかもしれない。
プラグはイヤホンによって決められていてどちらかを選べるわけではないから、気に入ったイヤホンがすでにある場合は断線しにくい方向を把握しておくと良いだろう。
最新にこだわらない
イヤホンに限ったことではないのだが、最新のものが常に一番良いわけではない。
1つ前の型のほうが良い場合も多々ある。
もし欲しいと思うイヤホンがある場合は、前の型も見ることをオススメする。
最新のものと何が違うのかを比べて、大して変わっていない(マイナーチェンジ)とか、前の型のほうが評価が高ければそっちを選ぶのもアリだ。
最近はハイレゾ対応のイヤフォンも多いが、再生機のほうもハイレゾに対応していないと意味がない。
もっと言えば曲自体もハイレゾ音源でないと意味がない。
ハイレゾ対応=高音質ではないので気をつけよう。
有線イヤホンのおすすめ5選
今回は3000円~5000円台で買えるおすすめの有線イヤホンを5個紹介する。
今まであまりこだわりなく見た目だけでイヤホンを選んでいた人、壊れてしまって買い替えようと思っている人は是非参考にしてみてほしい。
SHE9720 Philips
1つ前の型の「SHE9710」がマツコの知らない世界で紹介されたのが2013年(マツコの知らない世界ってそんな前からやってたんかと驚いた)。
番組で紹介されるとイヤホン専門店に問い合わせが殺到し、品切れ続出となった「SHE9710」の後継機が「SHE9720」だ。
97(キューナナ)シリーズと呼ばれている。
番組で紹介されたのも人気の理由の1つだが、とにかくこのイヤホンはバランスが良い。
低音は強すぎずくっきりとビートを刻むし、中音域も埋もれずにクリアに聴こえる。
これの後継機で「SHE9730」というハイレゾ対応イヤホンが出ているのだが、僕は9720の方が好みだ。
元々バランスの良いイヤホンが9730は悪い方にバランスを取りすぎてのっぺりと薄い感じになってしまったという印象だった。
ハイレゾにこだわらないのであれば絶対に9720をおすすめする。
ロゴがこういう風に見えるのもオシャレ。
イヤホンをしまうケースもついている。
ただ元々ついているイヤーピースがあまり良くない。
遮音性が低くて外の音が入ってきやすい。
イヤピースは別のものにしたほうがいいかもしれない。
僕が愛用しているイヤーピースはSonyのハイブリッドイヤーピースだ。
イヤーピースを変えるだけで、聴こえ方ががらっと変わる。
それからSHE9720を使用してわかったことだが、イヤホン本体に見える繋ぎ目のところが非常にはずれやすい。
踏んだり押しつぶしたりすると一瞬で割れる。
僕は接着剤でくっつけて使用していたが、イヤホンをそのままぐちゃっと鞄やポケットに突っ込んでしまう人は注意したほうが良さそうだ。
final E2000
デザインの美しさに惹かれて購入したfinal E2000。
アルミ削り出しのボディでとても高級感がある。
イヤホン本体がとても小さく重さで外れるといったこともないし、タッチノイズ軽減のためのイヤーフックが付属しているので更に安定感が増す。
バランスのとれた音質で、聴き疲れしないので音楽をずっと聴いていたくなる。
強調する音域をあえてつくらないことで自然な音でかつ臨場感の溢れるサウンドになっている。
イヤーピースにもこだわっていて、イヤホン本体につける内側の部分と、耳に当たる外側の部分で材質が違う。
内側は固く、外側は柔らかい。
しかも5種類も入っているのでサイズが合わないということもほとんどない。
これで5000円を切るというのは本当にすごい。
後継機にE3000がある。
こちらは5000円を少し超えてしまう。
E2000よりも高音域に響きがあってどちらかと言えばクラシック向きかな?という印象だ。
クラシックや女性ボーカル好きの人にはE3000もおすすめだ。
SHURE SE112
有名イヤホンメーカーSHUREのイヤホン。
SHUREのイヤホンと言えば最低でも1万円を超えるから低価格の部類に入る。
音のバランスが良くて、どの音域も落ち着いている。
これが魅力だ!という派手さはないものの、欠点がなくコスパはかなり良い。
とくに遮音性に優れていて、耳栓がわりになるぐらい外の音が聞こえない。
遮音性が高いとそれだけ音楽に没頭できる。
爆音にしたら多分耳が死ぬから気を付けてほしい。
見た目がどんぐりのような形で色的にも地味だから、オシャレかと言われたら微妙なところだが「SHUREのイヤホン使ってるなんて通だな」と思われるかもしれない。
耳にケーブルを引っ掛けて上からイヤホンを装着する通称「SHURE掛け」もできるように作られている(ロゴはSHURE掛けを前提としているのか逆向きに印字されている)。
ZERO AUDIO CARBO MEZZO
これまで紹介してきたイヤホンはバランスの良い優等生タイプだったが、CARBO MEZZOは個性溢れる異端児タイプだ。
ZERO AUDIOのイヤホンは独特な響き方をしていて、はまる人はどっぷりはまる感じがする。
にも関わらず嫌味がなくて聴きやすい。
低音重視のイヤホンで低音の重厚感がたまらなく心地良い。
深みと広がりのある低音が音楽にメリハリをつけてくれるのと同時に聴いている人に高揚感をもたらしてくれるだろう。
低音ってこんなに気持ち良い響きをするんだ!と驚かされる。
ZERO AUDIO CARBO MEZZO(ZH-DX220-CM)
ただ少し遮音性が低いかなぁという感じがする。
ぱっとしなかったらイヤーピースを交換してみるがよろし。
あと、このイヤホンに限ったことではないのだが、イヤホンはエージングと言って音を鳴らすことで徐々に本来出すことのできる音質になっていく。
CARBO MEZZOはエージングの効果が感じやすかったので、もし最初の印象があまり良くなかった人は30時間ぐらい鳴らしてから再度聴いてみてほしい(普通の音量で音楽をかけているだけでOK)。
Pioneer SE-CH5T
有名オーディオメーカーのパイオニアのイヤホン。
埋もれない中音域と引き締まった低音のバランスのとれたイヤホン。
それに加えて音が弾んでいる印象を受けた。
バランス型ではちょっと物足りないけれど、音域特化したものは嫌だ、という人には向いていると思う。
まとめ
この記事でおすすめしたイヤホンはどれもコスパが良く、この値段でこんな良い音質のイヤホンがあるのかと驚かされたものばかりだ。
ジャンル別だと
JPOP向きだなと思うのはSHE9720とPioneer SE-CH5T
ロックやクラブミュージック向きなのはCARBO MEZZO
女性ボーカル、クラシック向けはfinal E2000とE3000
万能、クラシック、ジャズ向きなのはSHURE SE112
といった感じだ。
音域別だと
低音重視ならCARBO MEZZO
中音域重視ならSHE9720とPioneer SE-CH5T
高音域重視ならfinal E2000とE3000
バランス重視ならSHURE SE112
といったところだ。
今回紹介したのは1万円以上するイヤホンよりも良いんじゃないのかと思うようなものばかりだ。
finalシリーズは僕の愛用イヤホンで特におすすめだ。
是非イヤホン買い替えの参考にしてみてほしい。