本 辻村深月「盲目的な恋と友情」をレビュー&考察。文章から読み解く2人の女性の闇 「盲目的な恋と友情」はタイトル通り、恋と友情に盲目的になる2人の女性の話だ。一人称視点で描かれているため、それぞれの心情にリアリティがある。この記事はあえて最後の場面については触れていない。。是非最後まで読んで、何故そうなったのかを考える時にこの記事を参考にしてもらえば幸いである。 2021.07.08 本
本 小説「去年の冬、きみと別れ」をレビュー。芥川龍之介「地獄変」がモチーフのミステリー小説。 中村文則さんの小説「去年の冬、きみと別れ」をレビューする。芸術を生み出す人とそれを受け取る人、どちらかに分かれるだけで人間は芸術から逃れることはできないのではないだろうか。奇怪な登場人物と叙述トリックと用いた文章を楽しみながら秋の夜長のお供にしてみてほしい。 2018.10.12 本
本 小説「人間失格」をレビュー。何故生きることはこんなに辛いのか。本当の自分の居場所はどこに 太宰治の名作「人間失格」。僕の人生にも影響を及ぼした危ない作品だ。そんな「人間失格」の簡単なあらすじとレビューをする。自分を偽りながら生きた主人公・葉蔵の独白とは。 2018.09.13 本
本 小説「聖女の救済」をレビュー。斬新なトリックは現実ではあり得ない虚数解だった テレビドラマで大人気であったガリレオシリーズの長編「聖女の救済」。救済とは一体どういう意味なのか。誰を救済するのか。そして誰が救済するのか。今回はネタバレしないようにレビューをする。 2018.09.12 本
本 小説「蛇にピアス」をレビュー。痛みと刻まれていく刺青は生きている実感を得るための手段 第27回すばる文学賞を受賞、綿矢りささんの『蹴りたい背中』とともに、第130回芥川龍之介賞を受賞した作品「蛇にピアス」のレビューをする。過激な内容ながらも物語の純粋さや細部描写の秀逸さから評価された作品だ。 2018.09.11 本
本 小説「陽気な死体はぼくの知らない空を見ていた」をレビュー。このミス大賞の超隠し玉小説 このミス大賞の超隠し玉として刊行された「陽気な死体はぼくの知らない空を見ていた」をレビュー。この本の魅力や作者について少し語る。 2018.09.08 本
本 小説「悪と仮面のルール」をレビュー。生きるために犯した罪は悪と呼べるのだろうか この人の作品を読んだら自分の中にある狂気が目覚めてしまいそうだと感じなかなか読めないでいた。素晴らしい作品は人を生かすことも滅ぼすこともできるのだと僕は確信している。もしかしたらそんな一冊になるかもしれない、と思った中村文則さんの作品「悪と仮面のルール」を紹介する。 2018.09.03 本
本 小説「葉桜の季節に君を想うということ」をネタバレなしでレビュー。タイトル回収が美しい小説 有名な本だが運良く予備知識はなく、純愛小説だと思って読み始めた。ある意味その予想は当たっていたが、この作品は読んだあとに「騙された!」と思うような仕掛けが施されている小説だった。そんなトリックが仕込まれている「葉桜の季節に君を想うということ」のレビューをする。勿論、この本の一番の魅力であるトリックのネタバレはなしだ。 2018.09.02 本
本 小説「冷静と情熱のあいだ」をレビュー!切なくて、切なくて苦しい生涯忘れられない人との約束 今でも人気の「冷静と情熱のあいだ」だが、まだ読んだことがない人、またはどちらから読めばいいのか迷っている人も多いのではないだろうか。そういった人達が本を手にとる後押しになるように「冷静と情熱のあいだ」とはどういう本なのか、レビューや評価をまじえながら解説する。 2018.08.25 本