ミステリー

貴志祐介「青の炎」をレビュー。悲しく切ない17歳の完全犯罪。青春と混沌が交わる倒叙ミステリーの傑作

嵐・二宮和也と松浦亜弥主演の映画「青の炎」の原作小説のレビュー。キャッチコピーの17歳の完全犯罪とは一体どういうことなのか、倒叙ミステリーの傑作とも言える本書のレビューをネタバレ少なめで書いています。

多島斗志之「症例A」をレビュー。障害が治るというのはどこからなのか、まずは病名を特定しないと始まらない

多島斗志之さんの小説「症例A」をレビュー。「境界性パーソナリティー障害」と「解離性同一性障害」について、「パーソナリティー障害」全般について、考えたことや僕の体験を書いています。

小説「ラプラスの魔女」をレビュー。遺伝は絶対なのかというテーマはこの小説にも潜んでいた

東野圭吾作家デビュー30周年記念作品「ラプラスの魔女」。人は未来がわかるとどうなるのか。実在した人物ピエール=シモン・ラプラスの「ラプラスの悪魔」を元にした作品。このファンタジックなミステリー作品をレビュー&考察する。

【加賀恭一郎シリーズ小説】東野圭吾「卒業」のレビュー。友達とは何なのかを考えさせられる一冊

東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズ第一作目「卒業」をレビュー。東野圭吾さんの作品の中でもトリックが難解だということだけでなく友達について考えさせられる作品。加賀恭一郎の学生時代の話なのでシリーズを読んだことのある人は是非この一作目も読んでもらいたい。

小説「去年の冬、きみと別れ」をレビュー。芥川龍之介「地獄変」がモチーフのミステリー小説。

中村文則さんの小説「去年の冬、きみと別れ」をレビューする。芸術を生み出す人とそれを受け取る人、どちらかに分かれるだけで人間は芸術から逃れることはできないのではないだろうか。奇怪な登場人物と叙述トリックと用いた文章を楽しみながら秋の夜長のお供にしてみてほしい。

小説「聖女の救済」をレビュー。斬新なトリックは現実ではあり得ない虚数解だった

テレビドラマで大人気であったガリレオシリーズの長編「聖女の救済」。救済とは一体どういう意味なのか。誰を救済するのか。そして誰が救済するのか。今回はネタバレしないようにレビューをする。

小説「陽気な死体はぼくの知らない空を見ていた」をレビュー。このミス大賞の超隠し玉小説

このミス大賞の超隠し玉として刊行された「陽気な死体はぼくの知らない空を見ていた」をレビュー。この本の魅力や作者について少し語る。

小説「悪と仮面のルール」をレビュー。生きるために犯した罪は悪と呼べるのだろうか

この人の作品を読んだら自分の中にある狂気が目覚めてしまいそうだと感じなかなか読めないでいた。素晴らしい作品は人を生かすことも滅ぼすこともできるのだと僕は確信している。もしかしたらそんな一冊になるかもしれない、と思った中村文則さんの作品「悪と仮面のルール」を紹介する。

小説「葉桜の季節に君を想うということ」をネタバレなしでレビュー。タイトル回収が美しい小説

有名な本だが運良く予備知識はなく、純愛小説だと思って読み始めた。ある意味その予想は当たっていたが、この作品は読んだあとに「騙された!」と思うような仕掛けが施されている小説だった。そんなトリックが仕込まれている「葉桜の季節に君を想うということ」のレビューをする。勿論、この本の一番の魅力であるトリックのネタバレはなしだ。

小説「藪の中」をレビュー!藪の中の意味とは?意外と知られていない芥川の名作短編小説

真相は藪の中、の語源になった芥川龍之介の超短編小説。僕の一番好きな芥川小説だ。小説のタイトルが日本語の表現の一つになるなんて素敵だ。何故この物語が藪の中というタイトルなのか、また藪の中とはどういう意味なのかを本のレビューとともに解説していく。